「知らないところに入るのが怖い」。車をめぐるそんな印象を、もっとクリーンにしたい。株式会社PLUSTは、車の買取を軸に販売や車検、修理、レッカーまで手がけ、車とバイクの両方を扱うことで相談に応えている。今回は、共同創業者の取締役である奥野真佐志氏に、創業の背景から今後の輸出入までを聞いた。
QUESTION 01
創業のきっかけを教えてください。
車を事業に選んだ背景には、どんな思いがあったのでしょうか。
私が車の事業を始めたきっかけは、車が生活の一部であり、事業者にとっても一般の方にとっても必要不可欠なものだと感じていたからです。いろいろな事業に関わることができないかと探していた中で、車の買取や販売を事業として成り立たせていけたら面白いのではないかと思いました。車は多くの人の生活に関わるため、必要とされる仕事だと考えました。
もともとはトヨタに勤め、その後、接客を学ぶために飲食業界も経験しました。飲食業界で働いた後、再び車業界に戻り、車の仕事で独立しました。車の買取や販売に関わる知識だけでなく、接客の経験も重ねたうえで、現在の事業を立ち上げています。
車屋に対しては、「知らないところに入るのが少し怖い」「知識がない分、うまく丸め込まれてしまいそう」という印象を持つお客様もいると感じていました。以前はそうしたイメージが業界にあったため、私はそこをもっとクリーンにしていきたいと考えました。必要不可欠な車を扱う仕事だからこそ、お客様が相談しやすい存在にしたいという思いがあります。
QUESTION 02
御社はどのような会社ですか?
買取を中心に、どのようなサービスを提供している会社ですか。
当社は、中古車の買取を中心に、新車・中古車の販売にも取り組んでいる会社です。新車についても、車種によっては需要があれば取り寄せることができます。主力事業は中古車の買取で、お客様の車を買い取ることを事業の中心にしています。
販売や買取だけでなく、車検や車の修理などのアフターサービスにも対応しています。事故や故障の際には、レッカーで伺うこともできます。対応地域は基本的に九州内で、九州全域を対象にしていますが、事業があれば本州から車を運んだり、引っ張ってきたりすることもあります。
現在は福岡県内に2店舗を展開しており、社員5名、パート3名の合計8名ほどで運営しています。また、車だけでなくバイクの買取も行っています。バイクは買取で入った在庫について、需要があれば販売するという形です。車とバイクの両方を扱い、買取から販売、購入後の対応まで相談できる会社を目指しています。
QUESTION 03
他社との違い・強みは何ですか?
お客様の要望に対する柔軟さは、どのように生まれているのでしょうか。
当社の強みは、お客様の需要に合わせて柔軟に対応できることです。買取でも販売でも、決まった形だけで進めるのではなく、お客様が何を求めているのかを聞きながら対応しています。車の買取では、売り先、つまり買い取った後の出口を複数つくっているため、条件を考えやすくしています。
販売価格についても、出口をしっかりつくったうえで、当社の利幅を調整することがあります。その結果として、買取価格を高くできたり、販売価格を抑えられたりする場合があります。依頼から提供までの期間は、在庫がない場合でも1週間から2週間ぐらいを目安にしています。
購入後は、アフターフォローに加えて、車を磨いたり、撥水コーティングを施したりして納車しています。これらは無償で提供しています。また、車とバイクの買取・販売を同時に相談できる点も特徴です。車を売って次に原付へ乗り換えたいという相談に対して、車とバイクの両方に対応できることが、当社ならではの相談の受け方につながっています。
QUESTION 04
どのようなお客様に選ばれていますか?
個人のお客様と法人のお客様には、どのような相談が多いですか。
個人、法人を問わず、車を売りたい方や中古車を購入したい方から相談を受けています。店舗の周辺には公務員の方が多く住む住宅街があり、普段はディーラーに任せている方でも、車を売る時や中古車を買いたい時に相談に来られます。特定の層だけに限らず、幅広いお客様から相談をいただいています。
法人のお客様では、経営者の方からの相談が多く、福祉施設、営業会社、保険会社などの利用があります。保険会社からは、個人として車を購入したいという相談と、法人の社用車として使いたいという相談の両方があります。用途に応じて、車の売買を相談していただいています。
紹介を通じた相談も多く、車の売買と解体に関する紹介については、つないでいただいた方に成約時のお礼を渡しています。お客様から次のお客様へつながる形が、相談の広がりにつながっています。車の売却や購入だけでなく、社用車に関する相談にも対応していることが、法人のお客様から選ばれる理由の一つです。
QUESTION 05
一番印象に残っている仕事を教えてください。
車とバイクの両方を扱うことで、どんな相談に応えられましたか。
印象に残っているのは、一般的な車だけでなく、国内ではあまり出回っていない車を求めるお客様に、希望に合う車を提案できたことです。当社では、ミニクーパーの左ハンドル・マニュアル車のように、一般の方が日常的に選ぶ車とは異なる車を在庫として持つことがあります。趣味で欲しいという方から「そういう車はないですか」と相談を受けた際に、これがありますよと提案できました。
そうした車を探していたお客様に対して、在庫を案内し、販売に至ったことは記憶に残っています。お客様の要望を受けてから探すだけではなく、普段からそうした車にアンテナを張り、在庫として持っていることが提案につながりました。一般的な車以外にも目を向けていることが、相談に応える準備になっています。
もう一つは、車を売って次は原付に乗りたいというお客様からの相談です。その方は車屋とバイク屋が一緒になった店を探しており、インターネットで当社を見つけて問い合わせてきました。当社なら車の買取とバイクの買取の両方に対応できるため、車とバイクを同時に相談できるという形で要望に応えられました。
QUESTION 06
お客様からよくある質問を教えてください。
買取価格や納車までの期間について、よく聞かれることは何でしょうか。
よくある質問の一つは、「高く買い取ってもらえるか」「安く販売してもらえるか」という価格に関するものです。当社では、お客様の需要に柔軟に応えることを重視しています。買い取った車の売り先を複数つくっているため、出口を考えながら価格を組み立て、必要に応じて当社の利幅を調整しています。
納車までの期間については、在庫がある場合だけでなく、在庫がない場合でも、仕入れてから提供まで1週間から2週間ぐらいを目安にしています。車種や仕入れの状況によって対応は変わりますが、依頼を受けてから車を用意する場合も、できるだけ早く提供できるようにしています。
購入後の対応については、アフターフォローのほか、磨きや撥水コーティングを行って納車しています。これらは無償で提供しています。また、「バイクの買取もできますか」という相談にも対応しています。バイクは買取で入った在庫について、需要があれば販売する形ですが、車の買取と合わせて相談できるため、乗り換えを考えている方にも利用していただいています。
QUESTION 07
今後のビジョンを教えてください。
今後は車の輸出入に、どのように取り組んでいくのでしょうか。
今後は、車の輸出と輸入に本気で取り組んでいきたいと考えています。日本で流通している中古車を海外へ輸出するだけでなく、日本ではあまり出回っていない車を海外から輸入することも視野に入れています。例えば、海外にあるアルファードの左ハンドル車のように、日本ではあまり見ない車を取り入れることにも関心があります。
輸出先は幅広く考えており、ヨーロッパ方面については一つのつながりを確保しています。輸出や輸入に取り組む方との出会いがあり、そこから事業を動かしていこうと考えるようになりました。将来的には商社を通さず、自社で輸入・輸出を行うことを目指しています。



