経営者交流会やSNSを通じて、人と企業をつなぐ事業を展開する株式会社ZiA。営業代行、人材紹介・採用支援、ビジネスマッチングの三つを軸に、企業の販売や採用に関する課題に向き合っている。加藤凜太郎氏が語る現在の事業と、その先に見据える貿易事業への思いを聞いた。
QUESTION 01
創業のきっかけを教えてください。
経営に関心を持つようになった背景と、創業のきっかけを教えてください。
創業の背景には、祖父が営んでいた貿易会社の存在がありました。祖父は紙を扱い、日本国内だけでなく、韓国、中国、タイなどと交易する会社を経営していました。私はその姿を見て育ったことで、会社の経営やビジネスをすることに関心を持つようになりました。
その後、大学の経営学部で経営学を学びました。学ぶなかでビジネスの刺激的な面に触れ、もともと持っていた興味がさらに深まりました。祖父の仕事を身近に見てきた経験と、大学での学びが重なり、学生時代から起業したいと考えるようになったのです。
QUESTION 02
御社はどのような会社ですか?
営業支援や採用、企業同士のつながりづくりについて、事業内容を教えてください。
当社は大きく分けて、営業代行、人材紹介と採用支援、ビジネスマッチングの三つの事業を行っています。営業代行では、企業から依頼を受け、テレアポや法人営業、紹介営業などを通じて、商品や新しいサービスの拡販を支援しています。
人材紹介と採用支援では、就職や転職を考えている方へのサポート、履歴書の添削、求人の提案を行い、企業との面接につなげます。企業に対しては、求職者の提案に加え、採用ブランディングやSNS採用支援、採用に困っている原因の見直しにも取り組んでいます。
三つ目のビジネスマッチングでは、経営者同士のつながりを生かします。困っている企業と、それを解決できる企業があれば、両者をつなぐ仕事です。経営者交流会などで得た関係をもとに、企業の課題に応じて相手を探し、人と企業の接点をつくる役割を担っています。
QUESTION 03
他社との違い・強みは何ですか?
営業代行、採用支援、ビジネスマッチング、それぞれの強みを教えてください。
営業代行のうち、テレアポや法人の飛び込み営業については、営業経験と行動力があれば取り組める分野だと考えています。一方、紹介営業には強みがあります。私は会員制の経営者交流会である倫理法人会、BNI、守成クラブの三つに所属しており、全国の経営者にアプローチできる環境があります。
交流会には、オンラインだけでは出会いにくい地元の建設会社や運送会社なども参加しています。「困っているが、なかなか相手に出会えない」という相談に対して、こちらで探して紹介することもできます。
採用支援では、大学生時代のマーケティング会社でのインターン経験や、大学で学んだ知識を生かしています。求人広告の見せ方や、求職者の目を引く採用ブランディングなど、採用マーケティングの面で力になれると考えています。
ビジネスマッチング事業では、交流会に加えてオンラインのマッチングプラットフォームを五つか六つ使い、同時にSNS集客も行い1日5アポから6アポほど商談を組んでおります。
現在は、自分とメンバー二人、提携会社のメンバー一人の四人で活動しています。四人で月間150商談ほどが現状で、全員の最大キャパシティーとしては月400商談ほど可能だと見ています。交流会、紹介、オンラインサービス、SNSと、複数のチャンネルを使う行動量が強みです。
QUESTION 04
一番印象に残っている仕事を教えてください。
これまでの仕事のなかで、特に印象に残っている経験を教えてください。
起業してから最も印象に残っているのは、友人と共同で行った物販事業です。北欧の家具を仕入れ、日本の代理店に卸す仕事で、友人から声をかけられたことをきっかけに始めました。それまで私はマーケティングや営業代行を中心に事業をしていたため、家具・インテリアを扱う仕事は新しい経験でした。
事業に取り組んだ期間は数カ月でした。友人が家具やインテリアを好きだったことから始まった取り組みで、当時は友人も学生でした。学業があるなかで、少し遊び感覚も持ちながら一緒に進めていきました。自分一人で会社を経営してきたなかで、人と何かに打ち込む経験になったことが印象に残っています。
その後は、ほかの事業に注力したほうが金銭的なメリットがあると考え、物販事業はやめました。ただ、友人と一緒に取り組んだ時間は楽しいものでした。現在の事業とは異なる分野でしたが、家具を海外から仕入れて国内に届ける経験は、後に見据える貿易事業にもつながる経験として残っています。
QUESTION 05
営業代行の料金や価格帯は、どれぐらいのものなんですか?
営業代行を依頼する場合の料金体系や、受け入れ方を教えてください。
営業代行は、基本的に完全成果報酬で、成約まで受けることが多いです。その場合の料金は、成約金額の20%から25%です。アポイントの獲得だけを代行する場合は、依頼企業から希望金額を聞いたうえで、内容に応じてすり合わせます。そのため、アポ代行の料金は一律ではありません。
依頼を受ける際は、成果を出せるかどうかがまだ分からない場合でも、まずは取り組んでみるという考え方です。実際に進めてみて、自社で行うには効率がよくない、あるいは難しいジャンルだと分かった場合には、いったん停止することもあります。その場合は、営業代行ではなく、力になれそうな会社を紹介するなど、ビジネスマッチングにつなげます。
このため、業界や商材を最初から限定しているわけではなく、どんな業界のどんな商材も受けることが多いという方針です。完全成果報酬で、着手費用も設定していないため、依頼企業にとって試しやすい形になっています。ただし、同じ業界・同じ商材は受けません。複数の依頼を受けると、報酬条件によって一方を優先する可能性があり、公平でなくなるためです。
QUESTION 06
今後のビジョンを教えてください。
これまでの経験や原点を踏まえ、今後取り組みたい事業を教えてください。
今後伸ばしたい事業として、貿易事業を挙げています。祖父が貿易事業を営んでおり、その背中を見てきたことが、自分がビジネスに関心を持った原点でした。その背景を踏まえ、現在はまだ行っていないものの、今後は貿易事業を伸ばしたいと考えています。
過去に友人と取り組んだ家具の物販も、北欧の家具を仕入れて日本の代理店に卸すという輸入貿易でした。その経験も踏まえ、今後は貿易の領域を強化していきたいと考えています。営業代行や人材紹介、ビジネスマッチングに取り組んできた先にある展望として、貿易事業を実施して伸ばしたいと考えております。



